被験者実験の募集

当研究室では,「人間の日本語文処理における負荷の定量化」をテーマとした研究を行なっています.

日本語を母語話とする者が日本語の文を読んでいるとき,時間のかかる箇所とそうでない箇所があると思います。どういった場合に時間がかかるかについては、未だ、わからないことが多くあります。しかし、最近の欧米の英語文に関する研究では、人間は文を読んでいる途中でその構造を想定しており、想定している文構造と実際の構造が異なっている場合に時間がかかるという説が提案されています。この研究では、人間の文処理にかかる時間を予測する指標について調査します。その予測がどの程度正しいかを調べるために、実際に人間が文を読む速度を測定して予測値と比較します。このため、研究対象者となって研究に参加していただける方を募集しています。

*研究場所:東京工業大学すずかけ台キャンパスR2棟  7階724室もしくは8階813, 814室

*研究期間:平成24年承認後から平成25年9月30日

*研究に参加していただく日時:平成24年承認後から平成25年1月30日の平日(10:00~17:00の間の40分程度で、休憩は特にありません。)に実施します。

*実験参加者の条件:裸眼または矯正にて正常視力(0.7以上)を有し、眼病を患っておらず、かつ日本語を母語話とする成人の日本人であることを条件とします。

*研究参加の謝礼など:現金1000円

*個人情報の取り扱いについて

読み時間のデータに付随して記録される研究対象者名を「匿名化」するので、研究対象者の個人情報は一切外部に漏れることはありません。また、実験を通して知り得た研究対象者についての測定値以外の情報については、実験補助者は守秘義務を負います。

*    研究中断する場合について

この研究にご協力いただくか、協力されないかは全く自由です。

また、一旦同意しても、あとで協力したくなくなった場合には、その旨申し出ていただいた時点で測定は中止し、データは破棄いたします。但し、収集したデータは連結不可能匿名化をしますので、実験データ収集後は,データの破棄はできません.データの収集後の同意の撤回は事実上不可能です。

*研究への参加に伴う利益・不利益と危害の可能性について

「読み時間の予測」は、未だ初期の研究段階にあり、様々な要因が考えられることから,正確に予測できるようになるという訳ではありません。将来、研究が進むと、読み時間のかかる位置がより的確に,定量的に予測できる可能性があるといった段階です。実験ではモニタに文を提示するのみであるので、危険はありません。実験器具を装着する必要もないので,測定が簡単に行え、身体への影響はほぼないと思われます。ただ、モニタを集中して見てもらうため、若干目に疲れを感じるかもしれません。そのような場合は、休息をとっていただき、万が一それでも回復しない場合は保健管理センターへお連れいたします。

*研究終了後の対応と研究成果の公表について

言語処理学会など、言語学及び情報処理関連の専門学会、専門委員会、国際会議並びに内外の論文誌に研究成果を公表することがあります。この場合にもご協力いただいた方を特定できる情報は一切公表いたしません。

 

*** 本件問合わせ先 ***

研究責任者:高村大也

説 明 者:高村大也

東京工業大学精密工学研究所高村研究室

電話:0459245295

(平日10:00〜17:00)

e-mail:takamura@pi.titech.ac.jp